晶子のお庭は虫づくし

直翅目(コオロギ・スズムシ)について3

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鳴き声について
♂の前翅には、弦に相当するヤスリと弓の部分にあたるツメがあります。ヤスリとツメをすばやくこすり合わせるときれいな鳴き声になります。

弦に相当する前翅がコオロギ類は右前翅、キリギリス類は左前翅にあります。

翅型について

特徴 種類
長翅型種 すべての個体が長い翅で飛翔能力があります。 タイワンエンマコオロギ、オカメコオロギなど
無翅型種 翅をまったく失ってしまったもの アリツカコオロギ、ナギサスズなど
短翅型種 体の大きさに対して貧弱な翅しか持たず、飛翔能力がありません。 ネッタイクチキコオロギなど
翅型二型種 長翅型と短翅型の個体を一定の割合で出現するもの マダラスズ、エゾスズ、ヒメコガタコオロギなど

短翅型は、羽化後数日で卵を沢山産み始めます。長翅型は、飛翔筋の発育にエネルギーを使いその後は後翅を落し生殖活動に備えます。
そのために短翅型ほど沢山の卵は産みません。

長翅型は飛んで別の場所へ移動し産卵することが可能ですが、短翅型は移動が出来ないのでもし生存に不利な環境変化があった場合は絶滅してしまう可能性もあります。
しかし長翅型は移動中に命を落とすものも出てくると思われます。

翅型二型種は、短翅型と長翅型の両方のメリットを生かしたものと思われます。

求愛と交尾
生殖器官が成熟してると♀は♂の鳴き声に反応します。♂は♀が近づくと微妙に発音を切り換えていきます。
交尾は精子の入ったセラチン状の固まり(精球)を♂が♀に渡します。

残った精球は♀が食べてしまいます。精球はとても栄養豊かでこれを食べた卵巣は発達がよく丈夫な子孫を多く残すことが出来ます。

(参考文献 動物たちの地球・昆虫2 カマキリ・キリギリスより引用)

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2020.1.11更新